薦田典佳 | 生活残業をどう切り抜けるのか

薦田典佳 | 生活残業をどう切り抜けるのか

生活残業という言葉をご存知でしょうか。

それは生活のために、残業をわざとするという事です。

人事部や管理者にとっては厄介な存在とも言えます。

生活残業をする人と、本当に残業をしないと仕事ができない人を見抜いていかなくてはいけませんし、生活残業のためにダラダラわざと仕事をしている人と、時間内にきっちり仕事を終わらせる人への評価も見直さなくてはいけません。

日本では「残業をしてる人」は偉いという風潮がまだ残っています。

ですが、やらなくてもよい残業をわざとしてダラダラしている人と、きっちり決められた時間で仕事を片付ける人、どちらが生産性が高いと思いますか?

後者のほうが、本来は評価すべき人材なのです。

貴方がもし管理者や人事担当者であるのならば、前者と後者をしっかり見分けて評価できなくては、「きっちり仕事出来る」素晴らしい人材が会社に定着していきません。

なぜだかわかりますか?

しっかり仕事をしている人にとって、わざと日中はサボって、わざと残業している人のほうが評価が高いというのは、噴飯ものでしかないからです。

真面目に仕事をしているほうが馬鹿を見るような会社にしてはいけないのです。

生活残業者を見抜いていくためには

単純に労働時間をみて「頑張っている」と評価しないためには、まずは残業の多い社員の日中の働き方やスタイルについてしっかりとした観察が必要です。

  • トイレ休憩が多すぎる
  • 一度の休憩で10分以上は席を外す
  • タバコ休憩ばかりにいく
  • 意味のない外出や会議を入れている

このように、日中あまり席におらず何かと外出の予定を入れている人で、残業が多い人というのは生活残業のために日中の時間を何とかつぶそうとしているのがわかります。

なぜ生活残業をしたがるのか

生活残業者が出てしまう背景にはこのような理由が考えられます。

  • 何年も給料が上がっていない
  • 基本給のベースが低すぎて生活できない
  • 結婚した、子供が生まれたなどで生活費が必要

基本的に生活残業者が多い企業の場合、基本給のベースが低価格すぎることが原因です。

残業をしなくては妻子を養っていけない、一人暮らしができない、生活ができないという事が根本的な原因です。

経営者目線で言えば、基本給料ベースを上げないまま、残業を禁止を申し伝えても意味はありません。

根本的な生活残業の理由でもある給料面での考慮がなければ、社員たちは生活ができないので残業の文化は残り続けてしまう負のループに陥ります。